MCU

赤外線リモコン受光部について

最近、MCUにイロイロつないでみる、という事で、ジャンク箱を覗いていたら赤外線リモコンの受光部をみつけました。
これは、ドライブが壊れた安いDVDプレーヤーから取り外したものです。

赤外線リモコンの受光部

で、出力波形は如何なものかとシンクロで見てみると、以下の感じで、どうも芳しくないのです。

(1)電源にパスコン(コンデンサ)をつながない状態での出力波形。細いパルスが出まくっています。

パスコンなしの出力波形



(2)47μFのコンデンサを電源につないだもの。細いパルスは無くなったが、それでも周期的にパルスが出ています。

パスコンありの出力波形



素子を外した基板では、素子の電源は、直列に100Ωをつないだ上に、47μFという大きめのコンデンサがつながれていたので、もともと、そういう使い方をする素子なのでしょう。
電源の処理をしても出るパルスは、手で受光部をふさぐと止まるので、外来性のものだと推測されます。
実験は、机の上の蛍光灯の下で行ったので、蛍光灯の光が原因でしょう。

で、素子を外したケースから、受光部を覆っていた光学フィルター(スモークなアクリル板みたいなもの)をかぶせてみたら、ノイズは止まりましたがほとんど消えました*1
手元にあったリモコンのボタンを押すとキレイな波形が出ます。

そういえば、赤外線リモコンを開発した人が、このフィルタにはどんなものが良いのか?で苦労したという話を聞いた事がありました。
フィルタ様々ですね。

秋葉原とかで、この素子を購入した人は、どうやって使っているのでしょうか?
部品取りをする時は、フィルタも忘れずに取っておきましょう。

追記
出力にノイズが乗ると書きましたが、作業場の強力なインバーター照明が原因でした。
普通の家庭環境では、あまり心配する必要は無いと思われます。
もっとも、フィルタなど必要な措置を取った方が良いという事に変わりありません。

*1 やはり、蛍光灯スタンドに30cmくらいまで近づけるとパルスが出ます。
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Last-modified: 2010-07-28 (水) 23:05:09 4982日前
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