正負電源を作る/2

小さな±電源が欲しい


ある物体の凹凸を測定しなければならないシステムを、過去に作りました。
もう、古いものなので、なんか最近、挙動がおかしくなり、いったい何処がおかしいのか?を調べる事になった訳です。
そこで、簡単な信号チェック冶具をMCUで作る事にしたのですが…
凹凸の測定には、レーザー距離センサを使っており、その出力が-5V~+5Vという仕様。
ん~、MCU内臓のA/Dコンバータの入力電圧を超えてるなぁ。
まぁ、OPアンプ使ってゲタを履かせればOKかな?
…ですが、基板用のDC-DCコンバータが無い!
欲しいのは、数mAなんだけどなぁ~
とジャンク箱をあさってみると「ADM213EAR」とかいうICを発見。
データシートを見ると、RS232Cドライバで±10Vのチャージポンプ付き!
やったね、という事で、これを利用してみる事にしました。

作ってみました


ADM213EARS.gif

回路図(と言えるか?)


 こんな具合に、作ってみました。

ADM213EARS.jpg
ADM213EARS-3.jpg


 電源関係以外の、余計な足は切っちゃって、
 足が折れないように、そっと開脚して頂き、
 0.2φのポリウレタン線で信号線を延ばしました。
 裏側には、0.1uFの積層コンデンサが5個。

 動作確認後、気を利かせて、端子周辺を中心にエポキシで固めちゃったり。

 性能の方は、±共10mAで9Vちょっとなので、今回の用件には充分です。
 やれやれ…

これを作るのに、とあるパーツ屋で積層コンデンサを購入ですが、@60円!
ありえねぇ~~~っ! 知らずに10本買っちゃったよ、600円! トホホ…



災難は忘れた頃にやってくる


で、実際に基板に乗せて、使ってみてたら…

え~とですね、なんかの具合で出力が出なくなるのですよね。 ハテ?


考えちゃいましたね、なんでだろ~なんでだろ~?
ジャンク箱から取り出した怪しいチップだからかなぁ~???

ぼぉ~っと考えていたら、PCのディスプレイが省エネモードに・・・

あっ! もしかして…、と、データシートを取り出して良く見るとですね、、、
このチップ、ShutDownモードがあるんですね~
くわぁ~、そんなの知らずに、モード設定のピン切っちゃったよ。

今、この基板は、ゴミ箱の中におります、ハイ。
(もちろん、@60円のコンデンサは外してジャンク箱に入れてからですが)

最終更新のRSS
Last-modified: 2010-03-26 (金) 14:35:58 5135日前
HTML convert time: 0.009 sec.